進化と流行

ある日本のグレートダンサーの言葉に触発されて・・・

少し考えてみたくなりました。



社交ダンスにおける進化と流行について。


ラテン、ボールルーム(スタンダード)に問わず、

ダンスではウォークというものが大切であることは疑いようのない事実だと思う。

なぜなら、ウォークの中に音楽表現があり、パートナーとの調和があり、そのダンスの質を高める多くの要素が含まれているからである。

あるいは、他の要素、たとえばボディーワークであり、フレームであり、リード&フォローであり。



でも、時代は進む。



人類は火をおこし、電気を見つけ、テレビができ、スマホが普及したように、

時代とともに進化、発展をとげてきた。


もちろん、そこには根本的に「人は明るいところで活動的になれる」を否定することはないし、
火を見つけた祖先は偉大だったと思う。

しかし、我々はそこにとどまらない。


ラテンの師シルパ・スータリは、

日本ではベーシックを大切にする厳格なラテンチャンピオンと言われることがあるが(本当に聞きました)


「新たな次元を見つけると、人は過去に戻ることはできない」と言って、

時代とともにダンスは進化(evolution)していると言っていた。


ボールルームの師スティーブ・ヒリアーMBEは、

「たとえば自動車のように、少しずつだがモデルチェンジとバージョンアップを、ダンスもしている」と言った。


彼らに共通しているのは、

その強烈な個性ゆえに隠れがちだが、

チャンピオンを獲った当時の踊りを弟子に教えていないということである。


より音楽的に、より合理的に、より豊かに。



そんな「より」を求めて、過去の自分を否定するときもある。



ユッカとシルパの紹介で参加した去年のヴェネツィアでのキャンプでは、

マウリツィオ・ヴェスコヴォ、アラン・トーンズバーグ、バーバラ・マッコール、キャロライン・スミス、アナ・メルニコヴァなどがコーチとして参加したが、

互いのワークショップを傍聴し、それぞれがどのような内容を教えるか、どのようにダンスを捉えているかを、勉強しあっていた。


社交ダンスのみならず、

サルサのコーチや、チャールストンのコーチも参加し、そのダンスを研究する時間も設けられた。


こうやって、コーチも進化するし、現役も進化する。


だからといって、往年のグレートダンサーをリスペクトする気持ちは消えない。


ウォルター・レアードは偉大だし、

マイケル・スティリアノスも偉大だ。


ユッカとシルパはいまだにマイケルや、エスパン・サルバーグのレッスンを受けて、こう僕らに伝えた。


「現役が時代を創る。ならば私達も、現役と同じように学び、練習して、時代を創ることを手伝う」


幸いにして、みんな英語で語ってくれるので、僕はその言葉のほぼすべてを理解できるから、こういうメンタリティになることができた。



でも、この考え方は一面的かもしれない。

これは本当に進化なのか?実はただの流行なのか?


つねに幅広い視野をもって、ダンスと付き合いたい。


だって、ダンスは僕にとって最高の出会いだったのだから。
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Author:daisukekate
社交ダンスインストラクター菅大輔のブログです。
JBDF西部プロラテンA級、スタンダードD級(2020年度C級昇級)
レッスン場所:十三、心斎橋(水金)、天満橋(土)、奈良(木)

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